留置場の洗面台事情:生活環境とルールを徹底解説

逮捕・勾留された場合、留置場での生活は外部と遮断され、様々な制約を受けることになります。

日常生活に欠かせない設備のひとつに洗面台があります。

  • 「留置場の洗面台ってどんな感じなの?」
  • 「居室に洗面台はあるの?」
  • 「洗面台の利用にルールはあるの?」

などの疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

この記事では、留置場における洗面台事情について、徹底的に解説します。

洗面台の構造、利用ルール、持ち込み可能なものなど、気になる情報を網羅しました。

この記事を読めば、留置場での洗面台に関する疑問を解消することができるでしょう。

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留置場の居室に洗面台はあるのか?

留置場の居室には、基本的に洗面台は設置されていません。洗面台は共同で使用する施設に設けられており、収容者は共有の洗面台を利用します。

  • ポイント
    • 居室には洗面台なし:個別の居室には洗面台が設置されていません。
    • 共同使用:共有の洗面台が設けられており、収容者は共同で使用します。

留置場の洗面台の基本情報

  1. 設置場所
  • 多くの場合、看守台と居室の間に設置
  • 共同使用が基本
  1. 構造
  • ステンレス製が一般的
  • 4人まで同時に使用できる大きさのものが多い
  • 鏡は設置されていない場合がある(安全上の理由)
  1. 水栓
  • 蛇口は固定式
  • 温水は基本的に使用不可

洗面台の使用ルール

  1. 使用時間
    • 起床時(午前6時30分〜40分頃)
    • 就寝前(午後8時40分〜50分頃)
  2. 使用制限
    • 明確な定めはないが、一人当たりの使用時間は限られている。長いと留置担当官が判断したらきつめに注意される。
    • 部屋毎に順番に洗面をする
  3. 洗面用具
    • 歯ブラシ、歯磨き粉は施設から支給または自費購入
    • タオルの貸し出しもあるが、自費購入できる。
    • 基本的にタオルの差し入れ不可の留置場が多いが、留置場によっては差し入れな場合がある(30センチ×80センチ程度までのサイズ制限あり)
    • 👉留置場での差し入れについて詳しくはこちら>>
  4. 付属設備
    • 洗面台の近くに各人が使う歯ブラシや石鹸、歯磨き粉、タオルを収納する棚が設置されている。洗面台の上部に設置されているケースもある。
    • 個人番号が貼られており、出所や移動の際に回収または貼り直しされる。
  5. 安全確保または逃亡防止
    • 洗面の時間帯は、当日の当番の留置担当官だけでなく、警察署内の他の警察官も立ち会い、多人数で洗面中の被疑者の監視を行う。例:最大4人の洗面に対し、警察官6人程度の監視がつく

これらの特徴から、留置場の洗面台は衛生管理と監視の両面を考慮して設計されていることがわかります。

洗面台使用時の注意点

  1. 節水の徹底
    • 水の無駄遣いは注意される場合がある
  2. 清潔保持
    • 部屋毎に順番で、洗面終了後に簡易清掃を行う。
    • 留置担当官または外部の業者による清掃が簡易清掃他に行われる。
  3. プライバシーの制限
    • 洗面時も監視下にある。
  4. 他の被留置者への配慮
    • 長時間の独占は避ける

留置施設内では、事故防止の観点から様々な規則が定められています。洗面台の使用についても、これらの規則を遵守する必要があります。

洗面台周辺での日常生活

  1. 洗顔
    • 1日2回。朝晩の洗顔は可能。
    • 洗顔フォ―ムの使用は不可
    • 女性のみ化粧水や乳液の使用が可能(持ち込み不可。購入に限る)
  2. 歯磨き
  3. 髭剃り
  4. 整髪
    • 男性についてブラシ等の整髪は不可
    • ヘアブラシの使用は女性のみ可能

洗面台でできること・できないこと

  1. できること
    • 顔を洗う
    • 手を洗う
    • 口をすすぐ
  2. できないこと
    • シャンプーなどでの本格的な洗髪
      • 頭に水をかけるなどの簡易的なものも不可
    • ひげ剃り
      • 運動時間に剃る
    • 洗剤を使った洗濯(洗濯専用スペースが別途ある)
      • 水洗いなどの簡単な洗濯も不可

洗面台の利用に関するQ&A

  • Q:留置場の洗面台は、いつでも利用できますか?
    • A:いいえ、利用できる時間帯が決められています。概ね起床後と就寝前の2回となります。
  • Q: 洗面台で洗濯はできますか?
  • Q洗面台にドライヤーはありますか?
    • A:いいえ、ドライヤーはありません。男性は櫛も利用することはできません。

まとめ

留置場内の洗面台は、自由に使えるものではなく、決められたルールのもとで利用する必要があります。

家庭とは異なる制限が多いため、事前にどのような環境なのかを理解しておくことが重要です。

使用に際しては様々な制限があります。特に歯磨きについては不十分な環境です。

また、留置場生活では、限られた設備を他の被留置者と共有しながら、規則正しい生活を送ることが求められます。

特に家族が勾留されている場合は、洗面台の利用ルールを把握しておくことで、本人の生活について理解を深めることができます。

本記事をご参考にしていただき、留置場内のイメージを作って頂けたら幸いです!

留置場での日常生活に関する他の疑問については、関連記事もご参考にしてください!

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