留置場の食事の栄養と健康:過去の脚気事例から現在の食事事情まで徹底解説

逮捕されて留置場に入ると、食事の内容が気になる方も多いのではないでしょうか。

「栄養バランスは大丈夫なのか?」「健康を害するようなことはないのか?」といった不安を抱くのは自然なことです。

過去には留置場で脚気になった事例もあるという話も耳にするかもしれません。

この記事では、留置場の食事の現状、栄養バランス、過去の事例などを詳しく解説し、皆さんの疑問や不安を解消していきます。

留置場の食事の現状:基本的な情報

留置場では、一日三食、食事が提供されます。食事は、警察署内に調理施設がないため、近隣の弁当屋や仕出し業者などに委託されているのが一般的です。

  • 食事の内容: 一般的な弁当形式で、ご飯、おかず(魚、肉、野菜など)、味噌汁などが提供されます。
  • 食事の費用: 食事代は国(税金)で賄われています。
  • 食事の時間: 朝食、昼食、夕食と、規則正しい時間に提供されます。
  • 食事の量: 成人男性に必要なカロリーを考慮した量が提供されるようになっています。

留置場で出される食事について実例を含めて知りたい方はこちらの記事をご覧ください!

留置場の食事の栄養バランス:問題点と改善

留置場の食事は、必要最低限の栄養は確保されていると言われていますが、栄養バランスが偏っているという指摘もあります。

  • ビタミン不足の可能性: 特にビタミンB1(チアミン)が不足すると、脚気になるリスクがあります。過去には留置場で脚気を発症した事例も報告されています。
  • 野菜不足の可能性: 生野菜が不足しがちで、ビタミンやミネラル、食物繊維が不足する可能性があります。
  • 塩分過多の可能性: 保存性を高めるために、塩分が多く含まれている可能性があります。

近年では、過去の事例を踏まえ、栄養バランスに配慮した食事を提供するよう改善が進められています。しかし、各警察署によって食事の内容や質に差があるのが現状です。

過去の脚気事例:教訓と現在への影響

過去には、留置場で脚気を発症する事例が複数報告されています。これは、食事に含まれるビタミンB1が不足していたことが原因です。

参考記事:AERA dot. 留置場の弁当が原因で「脚気」に 中身は白米とコロッケ…静かに広まる「ビタミンB1欠乏症」

この過去の事例は、留置場の食事の栄養管理における重要な教訓となったはずです。

ですが、警視庁管轄のお弁当の実際について留置場経験者に話を聞くと、いまだに野菜はほとんど入っていませんし、脚気が出たお弁当の内容から大きな改善が見られていない印象を持ちます。

そのため、留置場での食事の内容がどこまで改善されているのか、疑問が残るところです。

警視庁で実際出ている食事の内容について知りたい方はこちらをご覧ください!

自弁という制度:食事の選択肢

留置場によっては、「自弁(じべん)」と呼ばれる制度があります。これは、自己負担でお弁当やお菓子などを注文できる制度です。

  • 自弁の種類:カレーライス、焼きそば、おにぎり、パン、お菓子、ジュースなど、留置場によってメニューは異なります。
  • 自弁の利用:現金または差し入れられたお金を使って注文できます。
  • 自弁のメリット:支給される食事に加えて、自分の好きなものを食べられるため、精神的な満足感を得られます。また、栄養バランスを補うこともできます。

健康維持のためにできること

留置場という限られた環境の中でも、健康を維持するためにできることはいくつかあります。

  • 規則正しい生活:規則正しい生活を送ることで、体のリズムを整え、健康維持に繋がります。
  • 軽い運動:軽い運動やストレッチをすることで、血行を促進し、健康維持に役立ちます。
  • 水分補給:水分をこまめに摂ることで、脱水症状を防ぎ、健康維持に繋がります。
  • 体調不良時は申告:体調が悪い時は、遠慮せずに警察官に申告しましょう。適切な処置を受けられます。

まとめ:過度な心配は不要、ただし注意も必要

留置場の食事は、必要最低限のカロリーは確保されているものの、栄養バランスが偏っている可能性は否定できません。

過去の脚気事例は、留置場での栄養管理に警鐘を鳴らしています。

過度に心配する必要はありませんが、健康維持のためにできることを意識し、体調に異変を感じた場合は、遠慮せずに警察官に申告することが大切です。


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