留置場での洗濯事情とは? ルール・頻度・トラブルまで徹底解説!

逮捕されて留置場で勾留されることになった場合、多くの人が生活環境について不安を感じるでしょう。

その中でも「洗濯はできるのか?」「衣類は清潔に保てるのか?」といった疑問を持つ人は少なくありません。

特に、長期間勾留される場合、衣類の管理は重要な問題になります。

この記事では、留置場での洗濯のルールや頻度、費用、トラブルについて詳しく解説していきます。

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留置場で洗濯はできる? 基本ルールを解説

留置場では 自己洗濯はできません

衣類の洗濯は、施設内にある 洗濯機と乾燥機 を使用し、 週に1回 の頻度で行われます。洗濯は基本的に 施設の職員が担当 し、被留置者自身が洗濯を行うことはありません。

また、 居室内で洗濯物を干すことも禁止 されており、洗濯された衣類は乾燥機で乾燥された状態で戻ってきます。

留置場での洗濯の実態

  1. 洗濯の頻度
    • 原則として週に1回です。
  2. 洗濯の方法
    • 留置場内に設置された洗濯機と乾燥機を使用して洗濯します。
    • 被留置者ごとに洗濯ネットに入れて洗濯しています。
  3. 洗濯物の管理
    • 洗濯そのものは留置担当官が行ってくれるが、何を洗濯するかは被留置者に一任されています。
    • 留置場によっては、チェックシートに記載して管理しているところもあります。
    • 他の被留置者の洗濯物との混同を避けるため、個々の被留置者毎に洗濯をするようにしたり、被留置者毎にネットに洗濯物をまとめて入れて洗濯するなどして区別している留置場も多いです。。
    • 貸し出し品と差し入れ品は区別せずに洗濯します。
  4. 洗濯後の管理
    • 洗濯後は、ネットに入ったまま被留置者に届けられます。
    • 被留置者は自分の洗濯物を自分でたたみます。
    • 洗濯物をたたみ終わったら、留置担当官を呼び、自分のロッカーに入れてもらい、保管します。
    • 着替えは、被留置者自身が管理し、行います。

洗濯に関する注意点

  1. 衣類の制限
    • 伸縮性の高い衣類や色落ちしやすい衣類は禁止です(そもそも留置場内に持ち込めません。そのような服は差し入れも不可です)。
    • 洗濯・乾燥で破損しやすい衣類は禁止です(こちらも持ち込むことがそもそも出来ません)。また、洗濯・乾燥の過程で破損してしまった場合は、返却されないこともあり得ます。
  2. 衛生管理
    • 週1回の洗濯で交換できるように、貸し出しの服を2セット用意してくれるようにしていることが多いです。(ただし、1セットだけ貸して、2セット目は申請が必要だというケースもあります)。
    • 空調設備や定期的な清掃(被留置者同士による掃除)で衛生状態を維持するように配慮しています。
  3. 差し入れの重要性

洗濯に関するよくある質問

  • Q1:洗濯は有料ですか?
    • A1:留置場での洗濯は無料です。拘置所とは異なり、費用は発生しません。
  • Q2:洗濯物は綺麗になりますか?
    • A2:基本的な洗濯は行われますし、洗浄力の強い洗剤を用いていますので、週1回の洗濯でもしっかり臭いや汚れは落ちます。ですが、自宅での洗濯や民間のクリーニングほど丁寧なものではありません。デリケートな衣類の差し入れは避けた方が良いでしょう。ちなみに拘置所の洗濯は有料で、しかも洗濯するとかえって汚くなることがあると言われていますが、留置場に関してはそのようなことはありません。そこはご安心ください。
  • Q3:洗濯のタイミングは?
    • A3:各留置場で決められたスケジュールに従って行われます。部屋毎に洗濯日が設けられています。通常は平日の日中に行われ、土日の洗濯はありません。
  • Q4:洗濯のトラブルはありますか?
    • A4:衣類の破損や紛失が稀に発生することがあります。高価な衣類の差し入れは避けるべきです。細かくはこの後にもう一度説明します。
  • Q5:生乾きで戻ってきたりしませんか?
    • A5:ネットに入れたまま洗濯・乾燥するので、生乾きの洗濯物は生じてしまうことがあります。
      生乾きであっても室内で干すことはできません。
      そのため、洗濯物をたたむ際に、生乾きになってしまった洗濯物を上に、完全に乾燥しているものを下にするなどの工夫をして乗り切るしかありません。

洗濯に関するトラブル事例と対策

  1. 洗濯物の紛失・取り違え
    • 留置場担当官が対策をしているため、ほぼありませんが、ごく稀に衣類が他人のものと混ざってしまう可能性があります。
    • 留置場毎にそのようなことが起きないための対策をしています。例えば、洗濯機1台につき一人の洗濯にするようにしたり、洗濯ネットに個別に入れるようにしたり、チェックリストに記入するようにしたりするなどの工夫をしています。
    • また、差し入れで入った服や下着には、個々の番号がマジックで記載されますので、万が一取り違いがあったとしても、無くしてしまう恐れはほぼありません。
  2. 洗濯頻度が少ないことによる着替え不足
    • 洗濯は週1回のため、 着替えが不足する可能性 があります。
    • 留置場としては、貸し出し用の服を2セットまで借りられるようにしているところが多いです。そうすれば、一組を週1回洗濯できるからです。
    • ですが、洗濯頻度としてはそれでは不十分なため、可能であればご家族様に必要な枚数の衣類を差し入れてもらうことが重要です。
  3. 洗濯物の状態が悪い
    • 洗濯機で洗濯・乾燥を行うため、衣類が傷むことがあります。
    • 対策としては、スウェットなど耐久性のある衣類を用意したり、必要に応じて留置場用の物を購入し差し入れたり、古くなった服を留置場用として差し入れるのがいいでしょう。

まとめ

留置場での生活は、自由が制限されるため不便なことも多いですが、事前にルールを知っておくことで、少しでも快適に過ごせるようになります。

家族や知人が勾留されている場合、適切なサポートを行うためにも、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。

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