留置場でいじめはある? 実態と対処法

「留置場でいじめってあるの?」
「どんな人がいじめられやすいの?」
「どんな人に気をつけた方がいいの?」
「刑務官(実際は留置担当官)は助けてくれないの?」

留置場は、閉鎖的な空間で複数の被留置者が共同生活を送る場であり、いじめが発生するのではないかと心配する方もいるかもしれません。

この記事では、留置場におけるいじめの実態、いじめられやすい人の特徴、対処法、家族ができることなどを解説していきます。

留置場でいじめは起こるのか?

結論から言えば、留置場でもいじめは発生します。

ただし、刑務所ほど深刻ではありません。

留置場は警察署内にある施設で、逮捕された被疑者が最長23日間身柄を拘束される場所です。

比較的短期間の滞在のため、刑務所ほど深刻ないじめは少ないですが、まったくないわけではありません。

どんな人がいじめられやすいのか?

留置場でいじめられやすい人には、以下のような特徴があります:

  1. 衛生観念が低い人(掃除に協力的でない、または雑な人も含む)
  2. 集団行動が苦手な人
  3. 生意気な態度をとる人や周囲に協調せず、目立つ行動をとる人
  4. 性犯罪や子供への犯罪で逮捕された人
  5. 弱々しい態度や自信のない様子を見せる人
  6. 自己主張が苦手で、反論しないタイプの人

ただし、これらの特徴に当てはまるからといって、必ずいじめられるわけではありません。

ですが、性犯罪や子供への犯罪で逮捕された人は、他の被留置者からの反感を買いやすいので注意が必要です。

留置場でいじめに遭わないためにできること

留置場でいじめに遭わないためには、以下のようなことを心がけましょう。

  1. 周囲に協調する:周囲の雰囲気を読み、協調性を意識した行動を心がける。
  2. 不用意な言動を避ける:軽率な発言や不用意な行動は、トラブルの原因となる可能性があります。
  3. 毅然とした態度:不当な要求や言動に対しては、毅然とした態度で対応する。
  4. 留置担当官に相談する:いじめやトラブルに巻き込まれた場合は、遠慮なく留置担当官に相談しましょう。

いじめの具体的な例

留置場でのいじめは、主に以下のような形で行われます:

  1. 言葉による嫌がらせ
  2. 食事の妨害
  3. 睡眠の妨害
  4. 身体的な暴力(稀)

ただし、留置場は警察官(留置担当官)の監視が行き届いているため、刑務所ほど深刻な暴力事件は起こりにくいです。

留置担当官の対応

留置場では、警察官ではなく留置担当官が被留置者の管理を行っています。

多くの人が刑務官と混同しがちですが、留置担当官は警察官の一種で、被留置者の人権に配慮した対応を心がけています。

いじめが発覚した場合、留置担当官は以下のような対応をとります:

  1. いじめの加害者と被害者を分離
  2. 加害者への注意・指導
  3. 必要に応じて別室への移動(独房への移動や保護房含む)

いじめから身を守るには

留置場でいじめから身を守るためには、以下の点に注意しましょう:

  1. 清潔を保つ(掃除をしっかりとすることも含む)
  2. 他の被留置者と適度な距離を保つ
  3. 必要以上に自分の罪について話さない(性犯罪などの場合。それ以外では話をしなさすぎるのも良くないケースが多い)
  4. 困ったことがあれば留置担当官に相談する

また、家族や弁護士との面会も重要です。弁護士の選び方面会については以下の記事を参考にしてください。

まとめ

留置場でのいじめは、刑務所ほど深刻ではありませんが、存在します。

清潔を保ち、適切な行動を心がけることで、多くのトラブルを回避できます。

困ったことがあれば、ためらわずに留置担当官や弁護士に相談しましょう。

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