留置場での勾留中必ず行く、東京地方検察庁(地検)の同行室の木の椅子ってそんなに辛いの?

東京23区の留置場で勾留中された時に必ず行くことになる東京地方検察庁(地検)。留置場経験者から地検の木の椅子はとても辛かったという体験談を良く聞きます。

地検の木の椅子はどのようなものなのか?

イラストも交えながらお話ししていきます。

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地検の木の椅子の特徴

留置場経験者からの話を基に、地検の木の椅子をイラストにしてみました。

地検の木の椅子

直角の背もたれ

地検の木の椅子は直角に出来ていて、とても座りにくいそうです。

固い座面

地検の木の椅子の座面はとても硬く、長時間座っているとお尻に痛みが出るそうです。

低いトイレの衝立

トイレは座席のすぐ横にあり、低い衝立で仕切られているだけになっているそうです。大便をする際は、お互いかなり気になるそうです。

衝立を透明にして、トイレを見えるようにしました。配置がわかりやすいと思います。

地検の同行室の木の椅子(トイレ可視化)

多くの人と鮨詰め状態で座る

地検の木の椅子では、多くの人と鮨詰めで座らなくてはいけないそうです。下のイラストでは、隙間を開けて書いていますが、実際には隣の人と5-10センチ程度の隙間しかないそうです。

地検の同行室の木の椅子(人有り)

同行室の辛さ

  • 硬い木の長椅子でお尻が痛い
  • 隣の人との間隔が狭い
  • 両手に手錠をはめたまま過ごさなくてはならない
  • しゃべれない
  • 読書もできない

このように同行室の環境はとても辛いものです。さらに辛く感じやすいのが昼食です。

昼食がとても食べにくい

先ほど申し上げたように、同行室は待機するにはとても辛い環境です。

その中で昼食をとりますが、以下のように厳しい環境で食べなくてはいけません。

  • 両手に手錠をはめたまま食べなくてはいけない。
    • 手錠をきつくはめていますので、手首の角度を少し変えると手錠が食い込んで痛いです。
    • そもそも食べにくいです。
    • 何回か地検(地方検察庁)に行くと慣れてきます。
    • もはや曲芸です……
  • 隣との幅が狭い
    • 隣の人が、検事調べに行っていれば別ですが、そうでない場合は、とても狭い環境で食べなくてはいけません
    • 隣との間隔が5センチほどしかない中で、昼食のドリンクやパン、ジャム、チーズなどを食べます。パンを食べているときのドリンクをおこに置いたらいいか悩みます。
    • 両手錠なので、食べにくいだけでなく、もらった食べ物を置いたり、持ち替えたりするときにとても不便です。
    • ドリンクをこぼしてしまったり、隣の人にぶつかったり、ジャムが椅子に着いてしまったりすることがあります。
    • そのようなことを起こしてしまうと、喧嘩のきっかけになることがあります。
    • 喧嘩などのトラブル防止のために、昼食時も両手錠なのですが、本末転倒な気がします。

結論:長時間の待ち合いにはとても辛い環境

この記事では留置場で勾留されている間に必ず行くことになる、地検の同行室にある木の椅子について、留置場経験者からの話を基にしたお話しをしてきました。

結論として、長時間の待ち合いをするには厳しい環境だということがわかりました。

その厳しい木の椅子で丸一日過ごすのはとても辛いことだろうと思います。

実際に知ってみないとわからないことがたくさんあるのだと、留置場経験者の話を聞きながら思いました。

※地検の同行室での過ごし方や地検について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!


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