留置場ではどのようなお風呂に入っているのか。気になる所だと思います。
- 「留置場のお風呂ってどんな感じ?」
- 「毎日入れるの?」
- 「衛生面は大丈夫?」
このような疑問や不安を抱く方も多いことでしょう。
本記事では、留置場でのお風呂事情について詳しく解説します。
留置場の入浴環境や入り方などのルール、実際の体験談について、気になる点を網羅的に解説することで、あなたの不安を解消していきます!
お風呂の頻度
留置場でのお風呂は毎日入れるわけではありません。頻度は以下のようになっています:
- 夏季(7月〜9月):週に2回
- その他の季節:3週に2回程度
具体的な頻度は警察署によって異なりますが、一般的に上記の頻度で入浴の時間が設けられます。
お風呂の構造と設備
留置場のお風味は以下のような特徴があります:
- 3〜5人程度が同時に入れる広さ
- ステンレス製の浴槽
- 複数の蛇口(シャワー付きも含む)
- 個別の入浴時間は約20分
お風呂場の構造は一般的な銭湯に近いイメージです。ただし、プライバシーは限られており、監視下での入浴となります。
留置場経験者から聞いて、実際の留置場のお風呂を描いてみた!
「実際の留置場のお風呂を見てみたい!」そう言う方もきっと多いでしょう。留置場経験者にヒアリングして、実際のお風呂を絵にしてみました!
留置場のお風呂は汚い? 衛生面はどうなっている?
多くの人が心配する「お風呂の清潔さ」についてですが、留置場のお風呂は定期的に清掃されており、基本的に清潔に保たれています。
しかし、複数人で共有するため、個人の家庭のお風呂ほどの清潔さや家庭のような快適さは期待できません。
- 清掃状況:
- 留置担当官が清掃を監督。
- 外部の業者によって清掃される。
- 実際の環境:
- 設備は古い場合もありますが、最低限の清潔さは保たれています。
留置場でのお風呂の入り方のルール
留置場では、決められた手順に従って入浴する必要があります。
全体的なルールと注意点
- 時間割:入浴日毎に入浴時間割が決められており、順番に入浴します。
- 警察官の指示に従う: 入浴中は警察官の指示に従う必要があります。
- 行動の制限: 浴室での行動は制限されており、大声を出したり、他の被疑者に迷惑になる行為は禁止されています。他の被留置者と普通に会話することは許可されています。
- 持ち物の制限: 持ち込めるものも制限されています。基本的には、着替え(Tシャツ・スウェット上下・靴下・ハンカチ・下着)やタオルが持ち込めます。日用品で購入したシャンプーや石鹸があれば持ち込むことが可能です。それ以外のものは持ち込みが禁止されています。
入浴時のルールと注意点
- タオルの使用:バスタオルやボディタオルは使用できません。普段洗面で使用している小さなハンドタオルで体を洗い、拭く必要があります。
- 時間制限:入浴時間は約20分で、担当警察官がストップウォッチで管理しています。
- プライバシー:一人での入浴は難しく、監視下での入浴となります。
- 石鹸やシャンプー:基本的に施設から支給されますが、留置場で販売されている石鹸やシャンプーを購入することで、自分専用のものを使用できます。※種類を選ぶことはできませんが、支給品よりグレードの高いものを使うことができます。
入浴後のルーツと注意点
- 入浴後は綿棒が支給されます。耳掃除や身だしなみを整えるのに使用できます。
- 使用したタオルは、浴場から出た後、指定の回収場所に入れます。
- 入浴の前後に運動の時間が入ります。
留置場のお風呂に関するよくある疑問
留置場のお風呂はどれくらいの温度?
留置場のお風呂の温度は、具体的な数値目標は施設によって異なる可能性がありますが、一般的には以下のような傾向があります:
- 温度設定:通常、留置場のお風呂は40℃前後に設定するように意識してお湯はりをしています。これは、快適な入浴ができる温度とされています。ただし、入浴日によって温度ムラが出やすいです。なぜなら、お湯を水で薄める形で温度調整をしていることに加え、朝の準備の忙しい中で留置担当官がお湯張りをしているので、頻繁に温度チェックすることが出来ず、結果温度ムラが生じています。入浴時に被疑者同士で、お湯を足したり水を入れたりして湯温を微調整する必要があります。
- 季節による変動:冬季には温度が少し高めに設定されることもありますが、基本的には一定の温度を維持するよう努めています。
具体的な温度については、各留置場の設備や管理方針によって異なるため、詳細な情報が必要な場合は担当官に確認することをおすすめします。
留置場のお風呂は汚くない? 留置場経験者からの体験談
先ほど解説した通り、定期的に清掃されているため、極端に汚いということはありません。
留置場経験者の話によると、次のような気をつけたいケースがあったそうです。
留置場には高齢の被疑者もいます。普段オムツを利用していて、居室でのお漏らしが見られていたそうです。その方が入浴前に既にお漏らしをしていて、そのまま洗わずに入浴してしまったことがあったそうです。
オムツを使用していたり、認知症が疑われるような方がいらっしゃる時は、他の被疑者と協力して、サポートするように心がけるといいでしょう。
また、シャワーだけでも十分温まれるとのことで、シャワー浴だけで終わらせていたと言う方もいらっしゃいます。
毎日入れるの?
毎日入浴できるわけではありません。週に1〜2回程度が一般的です。
一人で入れるの?
基本的には他の被留置者と一緒に入浴します。
石鹸とかどうするの?
石鹸、シャンプー、リンスなどは備え付けのものを使用します。留置場の日用品で購入した石鹸やシャンプーは使用可能です。
バスタオルはどんな感じのものが使えるの?
バスタオルを使うことはできません。洗面で使っているハンドタオルのみ使用できます。
留置場経験者の話をご紹介します。留置場の入浴で使うハンドタオルは、普段、洗面でも使っているものですが、保管しているロッカーの換気が悪く、梅雨〜夏場にかけて、生乾きの嫌な臭いが染み付いてしまうそうです。そのため、嫌な臭いのするタオルで身体を拭かなくてはいけないことがとても嫌だったとのことです。その方は、軽くタオルで拭いた後、メインの拭き上げは洗濯済みのハンカチで行っていたそうです。
入浴時に石鹸等で洗い、よく絞ってから使った方がいいかもしれません。
どんな構造なの?
大きな浴槽と洗い場がある、小さな銭湯のような造りとなっています。
満足できるの? 留置場経験者の話を参考に
留置場経験者の話によると、湯船はたっぷりしたお湯に浸かることができるし、シャワーの湯量も強く、熱い温度も選択できるため、入浴自体はとても満足なものだそうです。
まとめ
留置場のお風呂は、一般的な生活とは大きく異なります。頻度が限られ、プライバシーも制限されますが、基本的な清潔さは保たれています。
入浴時間は貴重なリフレッシュの機会となるため、与えられた時間を有効に使うことが大切です。
留置場での生活は多くの制限がありますが、与えられた環境の中で最善を尽くすことが重要です。不安なことがあれば、担当弁護士や留置担当官に相談することをおすすめします。
「留置場って一体どんなところ?」 「警察署にあるって本当?」 「怖い人がいるの?」 「刑務所と何が違うの?」 逮捕された場合、最初に身柄を拘束される場所である留置場について、疑問や不安を持っている方も多いことでしょう。 この記事では、「留置場」とは何かについて、徹底的に解説していきます。 場所、環境、生活、刑務所や拘置所との違い、よくある疑問などを網羅的に解説することで、あなたの不安を解消していきます。