留置場の概要と警察署との関係について
多くの人は「留置場」と「警察署」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
しかし、この2つの施設がどのように関連しているのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、留置場と警察署の関係性について、わかりやすく解説していきます。
留置場とは? 警察署内における役割
留置場は、警察署内に設置されている被疑者を一時的に拘束するための施設です。逮捕直後から勾留が決定するまでの間、または勾留期間中に身柄を拘束するために使用されます。
留置場の主な役割は以下のとおりです。
- 被疑者の身柄確保: 逃亡や証拠隠滅を防ぎ、捜査を円滑に進めるための拠点となります。
- 取り調べの実施: 警察官による取り調べが行われる場所でもあります。
- 生活の保障: 拘束期間中の食事、睡眠、衛生管理など、最低限の生活環境が提供されます。
つまり、留置場は警察署の機能の一部であり、刑事手続きにおける重要な役割を担っているのです。
留置場は警察署のどこにある? 内部の様子
留置場は、一般の人が立ち入る場所とは隔離された場所に設置されています。多くの場合、警察署の奥まった場所に位置し、厳重に管理されています。
具体的な内部の様子は以下のとおりです。
- 個室または複数人部屋:部屋の形状は警察署によって多少異なりますが、個室または複数人で使用する部屋があります。原則は相部屋となります。
- トイレ・洗面所:部屋内にトイレが備え付けられていますが、洗面所は室内にはありません。
- 監視カメラ: 逃走や自殺防止のため、監視カメラが設置されています。
- 面会室: 弁護士や家族との面会に使用する部屋があります。
留置場は、被疑者の逃走や証拠隠滅を防ぐため、外部との接触が厳しく制限された環境となっています。
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逮捕から勾留までの流れと留置場の関係
逮捕されてから勾留が決定するまでの流れの中で、留置場は以下のような役割を果たします。
- 逮捕:警察に逮捕されると、警察署に連行され、留置場で勾留されます。
- 取り調べ:逮捕後、警察官による取り調べが行われます。この取り調べは警察署内の別の取調室で行われます。
- 送検:逮捕後48時間以内に、事件は検察に送られます(送致または送検)。
- 検察官の取り調べと勾留請求:検察官が勾留が必要と判断した場合、裁判所に勾留を請求します。
- 勾留決定:検察官の請求から24時間以内に裁判官が勾留を判断します。勾留が認めると、原則10日間、最長20日間、留置場での勾留が続きます。
つまり、逮捕直後から勾留期間中、留置場は被疑者の身柄を拘束する場所として機能するのです。
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ニュースやドラマで「逮捕」という言葉を耳にすることはあっても、「実際に逮捕〜逮捕後までどのようなプロセスを踏むのか?」「逮捕後の勾留で入る留置場ではどのような生活をしていくのか?」普通に暮らしていると、その実際について知る機会はほとんどありません。本記事では、逮捕〜逮捕後、留置場に入るまでの手続きや、留置場での過ごし方について解説していきます。
留置場での生活:実際はどのようなもの?
留置場での生活は、外部との接触が厳しく制限された単調なものです。
- 時間割:決められた時間割に従って生活します。起床、食事、就寝時間などが定められています。
- 食事:1日3食、警察署内で調理された食事が提供されます。
- 入浴:週に数回、入浴が許可されます。(夏場週2回、冬場2週で3回のところが多い)
- 運動:20分ほどの運動時間が設けられています(平日のみ)。この時間帯に髭を剃ったり爪を切ることができます。
- 面会:弁護士は原則として24時間365日面会可能。弁護士との面会には回数や時間制限はありません。家族や知人との面会は接見禁止がついていなければ面会が許可されますが、15〜20分に時間が制限され、回数も1日1組に限定されます。
このように留置場での生活は、自由が大きく制限され、精神的に負担のかかる環境と言えます。
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留置場と拘置所の違い:長期拘束の場合は?
留置場は警察署に併設された施設であり、比較的短期間の拘束に使用されます。一方、拘置所は法務省が管轄する施設であり、起訴後の被告人や刑が確定した受刑者などを収容します。拘置所の方が留置場よりも自由が利くことが多いです。
再逮捕が続き、長期の拘束が必要になった場合は留置場での勾留が続きます。長いと1年以上留置場で勾留されるケースもしばしば見かけます。
まとめ:留置場は警察署の一部
留置場は、警察署の機能の一部であり、刑事手続きにおいて重要な役割を果たしています。
逮捕された場合、留置場での生活を余儀なくされます。
もし逮捕されてしまった場合は、可能な限り早期に弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
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