- 留置場で勾留されている人にどうやって面会したらいいのか?
- 留置場での面会時間はどれくらいなのか?
- 留置場での面会に手続きは必要なのか?
- 留置場での面会での注意点にはどのようなものがあるのか?
この記事をお読みのあなたはきっと、初めての面会で不安で緊張していらっしゃることと思います。
面会は留置場で勾留されている方にとって、大切な人とのつながりを維持し、辛い留置場生活を乗り切る支えとなるものです。
この記事では、留置場での面会に関する基本情報や注意点を詳しく解説していきます。
具体的には、留置場での面会の方法や面会時間の詳細・面会に持っていった方が良い持ち物・面会が可能な人の条件や注意点などについて触れていきます。
さらに、特別なケースや注意点も取り上げ、スムーズに面会を行うためのアドバイスもご紹介していきます。
この情報をご覧になって頂くことで、留置場での面会を安心して行えるようになって頂けると幸いです。
留置場の面会に関する基本的な情報を知ろう
留置場での面会に関する基本的な情報についてお話ししていきます。
留置場での面会時間はどうなっているのか?
留置場での面会時間は、各警察署毎に取り扱いに差がありますが、概して平日の10時〜16時の間に設定されています。
昼食の時間帯は面会が出来ないため、午前は10時〜12時、午後は13時〜16時の間が実際に面会できる時間となります。
注意点としては、“刑事の取り調べ“”や“地検での取り調べ”が入ることがありますので、無駄足にならないためにも、事前に電話で問い合わせてから面会すると良いでしょう。
連絡先やお問い合わせ先は勾留されている警察署の「留置係」になります。
出先でも確認できるように、警察署の電話番号を登録しておくと良いでしょう。
留置場に面会できる人の条件や制限は?
逮捕後72時間以内と、72時間を過ぎてからで、留置場に面会できる人の条件や制限は変わります。
具体的にお話ししていきます。
逮捕後72時間以内
逮捕後72時間以内は、誰も面会や差し入れをすることができません。
弁護士は例外です。24時間365日いつでも接見が可能です。ですから、逮捕から72時間以内の連絡や差し入れは、全て弁護士を通じて行います。
弁護士との連絡を積極的に取るようにしていきましょう。
勾留決定後:逮捕後72時間を過ぎてから
72時間が過ぎて裁判所から勾留決定された後の、面会の条件や制限は、以下のように大きく二つのケースに分かれます。
接見禁止がつかなかった場合
接見禁止がつかなかった場合は、面会に条件はつきません。誰でも面会が可能です。
もちろん差し入れも可能です。
留置場で勾留されている方の大きな励みになるはずです。
接見禁止がついてしまった場合
接見禁止とは、「証拠隠滅の恐れ」「逃亡の恐れ」があるとして、被疑者と外部との接触を裁判所が禁じたものです。
接見禁止がついてしまった場合は、基本的に面会は出来ません。ですが、裁判所から「接見禁止の一部解除」を受ければ、「接見禁止の一部解除」された人は面会が可能です。
「接見禁止の一部解除」を受けるためには弁護士からの申請が必要です。接見禁止がついて面会が出来ない時は、弁護士に「接見禁止の一部解除」の申請を依頼しましょう。
ちなみに「接見禁止の一部解除」が認められる範囲は、被疑者の家族・親族・恋人など、被疑者に近い人かつ事件と無関係な人が対象となります。
留置場での面会に必要な持ち物について解説
留置場での面会時には面会者本人の身分証明書が必須です。
運転免許証やマイナンバーカードなどの公的な身分証が必要です。
面会に合わせて「差し入れをする」という方も多いでしょう。差し入れ出来ないものもあるため、事前に勾留されている警察署の留置係に問い合わせをしておくと間違いがないでしょう。
面会の曜日や時間に関する注意点とは?
土日祝日に面会が出来ないことに注意してください。知らずに行って面会出来なかった、ということもあり得ます。
基本的には前述しましたが、お昼の時間帯を除く、平日10時〜16時が面会可能時間です。
これも先ほど触れましtが、取り調べが優先されますので、面会に行く前に問い合わせをしてから面会に行くようにしてください。
面会の申し込み方法や流れを簡単に紹介
面会の申し込み方法は、現地に行って直接申し込みを行うことが原則です。
面会可能時間帯に警察署に行き、留置係に面会の申請をして許可を得る必要があります。面会に際しては、身元確認や身分証明書の提示が求められます。面会室へのスマートフォンの持ち込みは禁止されているため、留置場の受付に預けます。
面会には留置場の担当者が面会に同席します。これは、捜査情報や留置場内の情報が外部に漏れないことをチェックする事を目的としています。
面会時間は概ね1日1回、15分〜20分以内に設定されており、取り扱いについての詳細は、各留置場毎に微妙に異なりますので、現地での指示に従うようにしてください。
留置場の面会室がどんなところか知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
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留置場での面会時に注意したいポイントとルール
留置場での面会時には、留意すべきポイントとルールがあります。適切なマナーを守ることで、面会が円滑に進むことを目的としています。
留置場での面会中に話す内容のポイントや注意点
留置場での面会中に話す内容は、被疑者に与える影響を鑑みると、とても大切なものです。
留置場での面会中の会話で気をつけるポイントは3つあります。
その1:普段と変わらない日常の会話を心がける
あなたが面会しようとしている人は、突然逮捕されて、慣れない留置場の部屋から出ることもできずに、初めての人たちに囲まれて24時間生活しています。
そのストレスは想像以上のものです。
話す内容は主に「自分達の罪や取り調べの話」「留置場内の話」が中心になります。
留置場経験者の一人は、面会の時に「普段していたような日常の会話をしたことで、とてもホッとして元気が出た」と言っていました。
何気ない世間話がきっとあなたの大切な人の力になることでしょう。
その2:被疑者の心労に繋がるような話はしない
次に気を付けることは「被疑者の心労に繋がるような話をしない」ということです。
あなたが面会する人は、ある日突然、逮捕・勾留され、部屋の外に出られず、慣れない環境の中で、取り調べのストレスや今後の不安にさらされ続けている。
そのような毎日を過ごしています。
ただでさえストレスフルな状況下ですから、留置場に入ったことを強く責めたり、人格を否定するようなことを言ったり、留置場の外で起きた問題を気にさせるような会話は、落ち込んだり自暴自棄になって、取り調べに悪影響を与えることすらあり得ますので、避けたほうが良いでしょう。
かえって、優しい言葉をかけてあげることは、辛い留置場生活を乗り切る力となるだけでなく、強い反省を促して贖罪への意識を高めるようです。ぜひ意識してみてください。
留置場経験者の話を一つご紹介します。
彼は面会の時に聞いた話で強いショックを受け、とても辛い思いをしました。
どのような事があったかと言うと、自分が留置場に入ったことを気に病んだ家族が、知人や職場にトラブルを起こしてしまったと言う話でした。
彼は家族のことを深く愛していましたし、話せば落ち着くことも分かっていたとのことですが、「留置場の中にいて声かけすることも出来ない」「釈放されるまで待つことしか出来ない」という状況に対して取り調べ以上に強いストレスを感じたそうです。彼はその面会の後、何もできない無力な自分へのショックに泣くことしかできず、夜も眠れなかったそうです。
あなたの知人や大切な人が被疑者として留置場に勾留されている。力になりたい。きっとそう思って面会に行こうと思っているのでしょう。ですから話す内容はとても大切です。あと、留置場経験者の彼のケースから学べることは、「慌てない」ということが大切だと言うことです。
覚えておいてほしいのは、普段なら「自分自身で対応できること」「自分自身で対応していたこと」が「留置場に入っているため出来ない」というストレスは、外部の私達からは想像が出来ないほど強いものだということです。
その3:「事件のこと」「留置場の中のこと」については積極的な会話を控える
次の注意点ですが、留置場での面会時に「事件のこと」「留置場の中のこと」についてはあまり触れないようにしましょう。
面会の時に捜査や留置場内の情報が漏れないようチェックするために、留置場の警察官が面会に同席します。
そこでチェックしているのは、「事件の情報」「留置場内の情報」です。
万が一、これらの情報を漏らしていると判断された場合、面会は即時打ち切りとなります。場合によっては次の面会が出来なくなることもあり得ますので、面会に行ったあなたから積極的に「事件のこと」や「留置場内のこと」は聞かない方がいいでしょう。
これら3つのポイントを面会時には注意しておきましょう。
面会時にかける言葉はどのようにするべき?
面会時にかける言葉は、相手に寄り添う言動を意識するといいでしょう。
特に「信じてる」「待っている」「安心して」などの言葉は、安心感を得て、辛い留置場生活を乗り切る大きな励みになると言う人が多いです。
また、先ほども触れましたが、留置場経験者からの話によると、責めるよりも優しい言葉をかけてもらった方が、罪への深い反省と贖罪の意識を高めるようです。
恐らく、責められることで、「自暴自棄」になったり、「逆ギレ」のような心理に陥ってしまうからなのでしょう。
ですから、否定的な言葉や厳しい指摘は避けるべきです。
特に、逮捕の影響で落ち込んでいる相手には、ポジティブな言葉が必要です。
心の支えとするために、優しいトーンで話すと良いでしょう。面会の時にこのような配慮ある言葉遣いをすることで、辛い留置場生活を乗り切る力となります。
留置場で面会できない理由とは何か?
留置場で面会できない理由は幾つか存在します。
最も一般的な理由は、外部との接見禁止がついているため、面会出来ないというものです。これは弁護士に「接見禁止の一部解除」を裁判所に申請してもらい、面会できるようにしてもらいましょう。
次に多くみられる理由としては、先に面会した人がいたケースです。面会は1日1組に制限されているため、このようなことが起こり得ます。面会前に留置係に電話で確認しておくと良いでしょう。
また、取り調べや地検に行っているなど、捜査上の理由ですれ違ってしまい、面会出来ないというケースもあります。これは面会前に留置係に電話して確認しておくことで、行き違いを防ぐことができます。
被疑者の健康状態や安全上の理由から、面会が出来ないこともあります。
最後はレアケースですが、面会を希望した人に面会自体を拒否されることがあります。面会を拒否された場合は、日を改めるか、弁護士に仲介してもらうといいでしょう。
留置場で面会できる人数や制限について知ろう
留置場で面会できる人数は、一般的には1度に3人までと制限されています。
留置場での面会で嬉しい差し入れは何か?
留置場での面会の時についでに差し入れを行う人が多いです。
差し入れは、被疑者への心温まるギフトとなり得ます。しかし、差し入れには規制があり、持ち込める物品は限られています。
一般的に、食料品は差し入れることができません。
日用品についても差し入れが出来ますが、制限が多いため、事前に留置係に問い合わせてから持って行くといいでしょう。
喜ばれる差し入れとしては、「書籍や雑誌、漫画」「スウェットの上下や下着」「現金」「便箋や封筒」「切手」などが挙げられます。
差し入れについては、こちらの記事でも触れています。
突然あなたの大切な家族が留置場に入ったと知らされた時、驚きと戸惑い、そして不安が一気に押し寄せてくることでしょう。 しかしながら、そう言う時ほどパニックにならず、適切な行動を取ることが大切です。 本記事では、家族が留置場に入った場合の対応方法について分かりやすく解説します。
留置場面会の特別なケースについて考えてみる
留置場での面会には、特別なケースも多々あります。これからの状況に備え、必要な知識を身につけておくことが重要です。
留置場で勾留されている夫や彼氏との面会の心構え
夫や彼氏が留置場で勾留されていて面会に行く。
あなたの顔を見ることで、きっとご主人様や彼氏は辛い留置場生活を乗り切る元気と勇気を得ることでしょう。
ただし、初めての面会の場合、ほぼ100%、お互い泣いてしまい会話になりません。大切に思い合っている二人が切り離された訳ですから、当然の事と言えます。
ほとんどみんな泣いてしまいますから、「話をしよう」と思わず、「お互い顔が見れたらそれでいい」と思うことが大切です。
少し話せるようになったら、「会えて嬉しいこと」「励ましの言葉」「体調への気遣い」「差し入れて欲しい物」などの会話をすると良いでしょう。
少しずつ落ち着いてきて、普段の通りの会話ができるようになってくるはずです。
普段通りに話ができるようになったら、家で二人で話しているような普段の世間話をすると良いでしょう。変わらないあなたの姿に勾留されているご主人様や彼氏はきっと安心するはずです。
一番いけないのは、あなたが慌ててしまっている姿を見せることです。
いつもは頼りになるご主人様や彼氏であっても、留置場の中にいるときは、何もすることが出来ません。ただあなたへの心配をし続けて、ストレスを抱えるだけになってしまいます。
初回の面会を終えたら、2回目以降は自然体で面会できるようになっていると思います。
なるべく普段のあなたであることを意識して接しましょう。無理をする必要はありません。あなたと会うだけでご主人様や彼氏は勇気づけられるはずですから。
土日にしか休みが取れない。または遠方で会いにいけない。
これについては対応方法がありません。
やむを得ないので、面会は諦めて、弁護士や手紙を通じてコミュニケーションを取るようにしましょう。
留置場面会で子供と一緒に行く際の注意点
留置場への面会で子供と一緒に行くこと自体に全く問題はありません。自分のお子様が面会に来てくれたら、とても強い励みになるでしょう。
万が一、お子様がご家族様の逮捕に強くショックを受けているのであれば、留置場について説明し、心の準備をさせておく必要があるかもしれません。そういう場合はそもそも面会すべきではないかもしれません。なるべくお子様が不安に感じないように配慮してあげてください。
それ以外は、基本的には普段通りにして頂いていいでしょう。
留置場での面会時に泣いてしまった場合の対処法とは?
留置場での面会時に泣いてしまった場合の対処法ですが、まずは落ち着くまでひとしきり泣いてしまいましょう。
無理に泣くのを堪えるよりも、一度しっかり泣いてしまった方がかえって落ち着きます。そしてほとんどのケースにおいて、双方同じように泣き崩れます。
- 会えて嬉しくて泣く。
- 自分の不甲斐なさに泣く。
- 安心して泣く。
あなたの涙を見ることで、相手も堰を切ったようように泣いてしまう。そんな場面が多いようです。
泣いて、落ち着いて、安心して。それでさっぱりして前に進める。
留置場経験者からはそんな感情を抱いたという話を聞きます。
感情を出すこと自体は悪いことではありません。怒ったり、留置場に入ったことを強く責めたりすることはNGですが、会えたことを喜んで泣く。それは下手に対処しなくて結構です。
言えることは、お互い会えたことを喜んで、お互い泣きましょう。それがきっと最高の対処法なのだと思います。
留置場での面会をよりスムーズにするためのアドバイス
留置場での面会をよりスムーズに行うためのアドバイスを紹介します。事前準備やコミュニケーションが鍵を握ります。
留置場での面会を予約することはできるのか?
留置場での面会を予約することは出来ません。当日現地で面会の申し込みをします。ただ、事前に連絡することで、面会のバッキングや、取り調べなどで面会が出来ない、などのすれ違いを防ぐことが出来ますので、必ず確認の電話をしてから面会するようにしましょう。
留置場に入っている友人との面会でのコミュニケーション方法
留置場の面会での友人とのコミュニケーション方法についてですが、あまり固い話をしない方が良いでしょう。
いつもと同じ雰囲気で話をしましょう。
そして「これからも友達であること」をしっかりと伝えてあげてください。「安心」は辛い留置場生活を乗り切る強力な力です。あなたのその一言がきっと大きな支えとなるはずです。
差し入れをするのもとても喜ばれます。友人だからこそ、差し入れられるものは何か、考えてみるのも良いでしょう。
留置場で面会する時の心構えと気持ちの持ち方
留置場で面会する時の心構えにおいては、相手に対する理解と思いやりが大切です。
面会に初めて行くときは特に緊張すると思います。深呼吸をしたり、面会前にコーヒーを飲んでおくなどして、なるべくリラックスした状態で臨むことを心掛けましょう。
相手が直面している状況を理解し、感情的な負担を軽減できるように努めることが理想です。ですが、難しいことは考えなくて良いと思います。相手を責めるような言葉だけは避け、普段通りの会話をすることを心がけてください。
面会中に楽しい話題を話すことができれば最高です。お互いに笑いあうことできっと心が軽くなるはずです。
これらを意識することで、きっと充実した面会ができるでしょう。
留置場にいる人の気持ちを理解するポイント
留置場にいる人の気持ちを理解するためには、留置場でどのような生活をしているのか、どんな罪が疑われて逮捕・勾留されているのか、それらを知っておくことが大切です。
そして可能ならば、弁護士に相手の精神状態を聞いておくとより確実です。何よりも相手の状況を忘れないことが重要です。
留置場内の環境や不安定な生活状況を理解しておけば、相手の考えや相手が感じているストレスや不安に対して共感しつつ会話をすることが可能になります。
相手の置かれた状況やストレスを正確に理解しながらも、普段と変わらないコミュニケーションを行う。そういった優しさはきっと相手に伝わり、安心感を与えることができるはずです。
辛い留置場生活は不安で一杯です。その辛さを乗り切るエネルギー源は何よりも「安心感」です。
本サイトの別記事や他サイトにも、たくさん留置場に囚われている人の置かれている状況や気持ちが書いてあります。それらの記事が参考になって、相手の気持ちに寄り添った良い面会になることを切に祈っています。
留置場で面会の後に気をつけるべきことは?
留置場での面会後に、面会の様子を記録しておくと良いでしょう。継続的な記録があれば、相手の心理状態や言動に不安や変化ががないかどうかの振り返りに使えます。
強いストレスにさらされていて、精神的に落ち込んでいるかもしれませんし、場合によっては、弁護士への連絡が必要になるかもしれません。面会の記録は万が一の時の弁護士への連絡にも使えます。
あと気をつけることは、相手から依頼されたことは確実に行うということです。留置場は閉鎖的な環境で高いストレスにさらされていますから、普段よりも「対応してくれた」「対応しなかった」ということに対して、不必要な怒りを覚えてしまうこともあります。
相手に安心してもらうことももちろん大切ですが、不必要なアップダウンを避けるという意味でも気をつけておくべきことでしょう。
留置場での面会と差し入れに関するさらなる情報
留置場での面会と差し入れに関する情報を整理し、理解を深めることで、より円滑な対応を目指します。
留置場での差し入れについての注意事項
留置場での差し入れには多くの制約があります。
まず、食べ物の差し入れは出来ません。日用品についても細かい規定がなされています。
差し入れを行う際には、事前に留置係に電話をして、どの物品が持ち込めるかを確認しておきましょう。
差し入れに関しては細かくは、こちらの記事をご参考になさってください。
突然あなたの大切な家族が留置場に入ったと知らされた時、驚きと戸惑い、そして不安が一気に押し寄せてくることでしょう。 しかしながら、そう言う時ほどパニックにならず、適切な行動を取ることが大切です。 本記事では、家族が留置場に入った場合の対応方法について分かりやすく解説します。
留置場での面会が精神的にどのような効果をもたらすか
留置場面会は、被疑者にとって精神的に大きな影響を与えることが多いです。
特に孤独感を和らげる役割を果たし、自分の状況を見つめ直す機会を提供します。
面会は、対人関係を維持する重要なひと時にであり、被疑者にとって強力な精神的サポートとなります。
また、家族や友人との面会を通じて、自分の存在価値や人生の意義を再確認することができるため、心の安定につながります。
面会があることで、辛い留置場生活をより良い精神状態を保ちながら乗り切ることができるのです。
積極的な面会で、頭がおかしくなるほど辛い留置場生活が乗り切れる!
留置場生活は閉鎖空間の中に勾留されるため、孤独感や絶望感に囚われ、精神的に病んでしまうことがあり、心の健康を保つための対策が重要です。そのために外に人間が出来ることが「面会」です。
留置場のような閉鎖的な環境に置かれ、孤立感を深めると「拘禁反応」と言われる症状を発症してしまうことがあります。
拘禁反応(こうきんはんのう)とは、強制収容所や捕虜収容所等の監禁施設、刑務所や拘置所等の刑事施設、精神科の閉鎖病棟等、強制的に自由を抑圧される環境に置かれた人が示す人格の変化を指す、精神医学や心理学における術語。より非公式な表記として、拘禁症、拘禁病と表記される場合もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本では被疑者の段階から留置場で(刑務所のように)長期間にわたり収監されてしまいます。「代用監獄」と呼ばれていて、日本独特の制度です。
この警察留置場に監獄の代用として被疑者を長期間拘禁し、取調べを行うことを認める日本独特の制度が、「代用監獄」制度です。
出典:東京弁護士会 代用監獄Q&A
代用監獄は自白の強要をしやすく「冤罪」を招きやすいとされています。
日本の警察は被疑者の取調べに熱心で、自白を強要しがちです。自白を得るために、警察官が被疑者を拘禁している状況を不当に利用することがしばしばあります。深夜までの厳しい取調べによって無実の者が自白させられる等、代用監獄制度が深刻な人権侵害やえん罪の原因となっています。
警察庁は、「1980年から捜査部局と身柄管理部局(看守係)を分離したので、人権侵害はもう起こらない」と主張していますが、同じ警察の内部で係を分離しても無意昧です。現に、その後もえん罪事件は次々と発生しています。
出典:東京弁護士会 代用監獄Q&A
精神的に変調を起こしやすく、「拘禁反応」が生じると正しい判断が行えなくなることもあり得ます。「拘禁反応」の一つに「ガンザ―症候群」と言われるものがあります。
ガンザー症候群とは、刑務所のような閉鎖された環境下で生じる精神症状の1つです。自由を奪われたストレスから、的外れな受け答えや意識がもうろうとした状態に陥ります。幻覚や身体症状を伴うこともあり、様子が大きく変化することが特徴です。
女性よりも男性に多く、男女比はおよそ2:1であるとされています。刑務所に収容された受刑者によくみられるため、刑を軽くするための「詐病」と勘違いや判断されてしまうこともあるでしょう。周囲から理解されにくい症状だといえます。
出典:ひだまりこころクリニック-名駅エスカ院- ガンザ―症候群とは?
そういった症状を防ぐためにも、面会や手紙などによる、外部とのコミュニケーションはとても大切です。
面会や手紙を通じて、辛い留置場生活での気持ちを整理してもらい、友人や家族とのつながりをできるだけ実感してもらうことが大切です。
そして、面会や手紙を通じて出来る限りたくさんコミュニケーションの機会を持ち、「孤独にさせない」「孤独を感じさせない」ことが心のケアにとって大切ですし、さらに言えば「頭がおかしくなるほど辛い」留置場生活を乗り切る力になります。
また、「趣味」や「好きなこと」の書籍や写真を差し入れることも役立ちます。留置場を出た後の楽しみを自然と考えるきっかけとなることで、辛い留置場生活を乗り切りる力となる得ると共に、「拘禁反応」の予防にも役立つことでしょう。
まとめ
留置場の面会時間や、その時間を有効に過ごすためのポイントや注意点をお話ししてきました。
さらに面会の時に一緒に持って行くであろう差し入れについてや、留置場における心理的リスクについてもごく簡単ですが、基本的なところを記載しました。
辛い留置場生活を乗り越えてもらうために、面会はとても大切です。強い励みとなるものです。
この記事で書かれたことを参考に、より良い面会が出来たならとても嬉しく思います!