ご家族や知人が逮捕され、留置場にて勾留された時に
- 「留置場で髪は切れるの?」
- 「理容師や美容師が来てくれるの?」
- 「髪型は自由なの?」
- 「髪を切りたいときはどうするの?」
- 「長期の勾留の時はどうするの?」
- 「どんなタイミングで髪を切れるの?」
このような疑問を持つ人は少なくありません。
特に長期勾留となった場合に、髪が伸び放題になってしまわないか、気になるところでしょう。
本記事では、留置場における髪の手入れについて、実際の運用やルールを詳しく解説します。
留置場で髪は切れるの?
結論から言えば、留置場でも髪を切ることは可能です。ただし、一般の美容室のように自由に髪型を選べるわけではありません。
散髪の頻度
- 留置場は本来短期間の交流が目的ですから、基本的には散髪を想定していません。
- 希望して、留置担当官に許可された場合のみ散髪が可能です。
散髪のタイミングは?
多くの留置場では、以下のようなタイミングで散髪が行われます:
- 朝の運動時間
- 入浴前
散髪の方法:誰が髪を切るの?
- 場所:多くの場合、留置場内で行われる。面会室などが利用されます。
- 自己カット:多くの留置場では、入浴前にバリカンを使って自分で髪を切ります。
- 理容師による散髪:地域によっては、外部の理容師が来てくれる場合もあります。例えば、地方の一部の留置場では、2000円〜4000円dほどの料金で、外部の理容師が髪を切りに来てくれるケースがあります。
髪型の選択肢
留置場での髪型は基本的に自由です。
カットする場合のみ、以下の3つから選びます:
- 坊主頭
- 原型刈り(短め)
- 前五分刈り(やや長め)
自由な髪型にはできませんが、これらの中から選択することが可能です。
なぜカットする髪型に制限があるの?
安全性を考慮されています。ハサミを用いたりすることは、自傷や他害の道具になる可能性があるためです。
理容師を派遣してカットする場合でも、バリカンのみという制限がつく場合があります(参考:朝日新聞”バリカン一つで髪を切る はさみ使えぬ警察署に通う理容師の25年”)。
長期勾留者の髪はどうなるの?
長期勾留者の場合、以下のような選択肢があります:
- 定期的に散髪(多くの場合は、バリカンを用いて自分で丸刈りにします)を利用
- 髪を伸ばし続ける
散髪にはお金がかかるの?
バリカンを用いて、自分で丸刈りにする場合は無料で散髪できます。
地方の一部の留置場で行われている出張での散髪サービスは有料となります。おおむね2000円〜4000円の間で設定されているようです。
まとめ
留置場での散髪は可能ではありものの申請・許可制です。また、ほとんどの場合は、貸与されたバリカンを用いて、自分で丸刈りにすることしかできません。
基本的に、留置場は短期勾留を前提としていることに加え、安全面を考慮してこのような運用をしています。
もし、知人やご家族様が留置場に入ってしまい、長期の勾留が予想される場合は、これらの情報が役に立てることでしょう。
留置場生活には他にも多くの疑問があるかもしれません。食事や面会、日々の過ごし方など、詳しい情報は当サイトの他の記事もぜひご覧ください。
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留置場での生活は決して楽ではありませんが、正しい知識を持つことで、少しでも不安を軽減できるはずです。
ご家族や知人が留置場に入ることになった場合は、この記事の情報を参考に、適切なサポートを心がけましょう。